TAJIKAさんの鋏
カタル葉のopen labであるcocoonは、お花以外にも僕が愛用している道具なども取り扱っています。
その中から、今日は鋏をご紹介したいと思います。
兵庫県小野市にある四代続く鋏鍛冶工房、多鹿治夫鋏製作所さんにて生まれたブランド、TAJIKA。
TAJIKAの鋏は、元々プロ向けの、特に裁ちばさみの技術を活かして生み出された、日常にも仕事にも幅広く長く使用できる鋏です。
この中でも僕はcopperという鋏を8年ほど愛用しています。
鋼で作られた鋏に銅メッキのアンティーク仕上げをしているcopperは、衣装的な素晴らしさはもちろん、軽く、錆びにくく、切れ味も落ちにくい優れものです。
僕らのような仕事をしている身としては、花を扱う際の花鋏はもちろんですが、ラッピングの繊細な紙やリボンを切るための鋏にも、鋭い切れ味が求められます。
しかし毎日ハードに使用していると、鋏は刃こぼれをおこし、切れ味が落ちるものなのですが…TAJIKAの鋏は、その刃に”ねじれ”をつくることで、点で噛み合う切れ味を保ちながら、刃が削れていっても噛み合わせが残り続け、その切れ味が長続きするということなのです。
使用感の素晴らしさは、僕自身が長く使い、実感しております。そんな鋏を、いつかお客様にもご紹介したいと思っていたのですが、この度実現しました。
先日、直接多鹿治夫鋏製作所さんを訪ね、お話を聞いてきました。文化に根差し、磨き上げられた技術と経験、そして情熱とこだわりを、僕がどれだけ伝え、ご紹介できるか…大切な鋏を取り扱わせて頂けることは、嬉しく、そして身が引き締まる思いです。
カタル葉では今、僕が使用しているのと同じcopperという鋏と、花ばさみとして使えるironという鋏を取り扱っております。
是非、cocoonにいらして、実際に手に取ってみてください。
僕は販売日やレッスン以外はほぼ不在であり、共同でスペースを使用しているecruスタッフさんもお忙しいので、closeとなっている日が多いです。
遠方からいらっしゃる方も多いかと思いますので、open日はイベントカレンダーでご確認いただくか、contact formからお問い合わせいただけるのが確かかもしれません。