HAZEさんの和ろうそく

cocoonで取り扱わせて頂くものは、僕の愛用するもの。

そして植物にまつわるものでもあります。

 

今回ご紹介するのは、埼玉県川越市にあるHAZE(ヘイズ)さんの和ろうそく。

 

和ろうそく、とは、ウルシ科の植物である櫨(ハゼ)の果実を蒸して圧搾して抽出される生蝋(木蝋)から作られる、日本の伝統的製法のろうそくです。生蝋は独特の綺麗なカーキ色をしており、これをさらに天日干しなどしていくうちに漂白され、白い蝋となるそうです。

和紙を丸めたものにイグサの髄を巻いて作る灯心に、溶かした蝋を手でかけ重ねて制作されます。

素材の調達から、ろうそくの形になるまで非常に手間がかかることもあり、キャンドル(西洋ろうそく)よりは少し価格は上がりますが、燃焼時間は和ろうそくのほうが長いようです。

 

キャンドルは石油由来のパラフィンが主原料ですが、和ろうそくは炭素含有量の少ない生蝋を使うため、真っ黒なススがほとんど出ません。また、糸軸のキャンドルとは違い、スポンジ状のイグサの髄からできた灯心の毛細管現象により、溶けた蝋は吸い上げられ炎と共に蒸発します。そのため、燃焼してもダラダラと蝋が垂れず、ほぼすべて燃え切ってしまいます。

 

空芯状の灯心は、燃焼中の不規則な炎の揺らぎを作り、そして融点に低い生蝋は柔らかい明りとなります。

 

気持ちを入れ替えたいとき、リラックスしたいとき、大切な人と過ごすとき、など、日常で灯して頂きたいろうそくです。

 


 

 

カタル葉では、HAZEさんにて製作されている和ろうそくをいくつか取り扱わせて頂いています。

櫨から抽出された生蝋そのままで出来たvoidは、独特のカーキ色をしており、燃焼するとほんのりとナッツのような生蝋の香りがします。

 

 

 

また、季節の和ろうそく、として生蝋にグラデーションカラーをあしらったものもあります。今回は、”うぶ”と”天馬”があります。

 

 


宮古島の有用微生物(善玉菌)を活用して作った麻炭粉を練りこんだ、Rasen(生蝋)&Delight(白蝋)もあります。燃焼によりすべて気化する和ろうそくは、蝋に混じった塩や麻炭が空気中を舞い、人や空間を清めてくれます。

 

 

日常に花を添えるように、お茶や珈琲を飲んで気持ちを落ち着けるように、和ろうそくの優しい明りを生活においてみてはいかがでしょう。

贈り物にも是非。