珈琲と花

昨日朝、地元の仲卸さんに行ったら、「このタイミングでこんなに洋花仕入れてるのラボちゃん(僕は未だラボちゃんと呼ばれてるけどそれはそれで嬉しい)くらいだよ。ってみんな見ていきますよ。」「他の花屋さんから、こないだラボちゃん仕入れてた花、うちにも入れて!って言われるですよ。」なんて言って貰えて、僕は嬉しかったです。

僕なんてまだまだ、東京の花屋さんに比べたら大した仕入れは出来てないし、ほんと大したこと出来てない花屋で歯痒いんだけど… それでも確かにこの仕入れを田舎でするのはとても大変だし攻めてるなと自負はしてます。東京では大したことないと思うけど…ってコンプレックス甚だしいけど(笑)そのくらい大変なんですよ。中央と地方の格差は。もちろん!それぞれの大変さがあるからね。

とにかくなにが嬉しかったかって言うと、僕なぞが日々各地の市場や仲卸さん、花屋さんのSNSやらを見まくって自分の知らない花を探して会いたい花を知って、自分はそんな花に簡単に手に出来ないしそんな花を使わせてもらえる仕事もほとんどないしっていう境遇に歯痒いやら悔しいやらの気持ちを感じながらだけど。ダメ元でどんどん地元の仲卸さんに振って探してもらったり自分でも探したりしながら少しずつ花を揃えて。

それを見た地元の花屋さんにも知って貰えたり、そしてそれを求めて貰えたり、ペーペーの弱小花屋でも誰かの何かの刺激になったり、楽しみに繋がったら嬉しいす。

同じ様に、こんな状況でも、こんな地方の弱小独り花屋でもお客様に求めて頂けることはとても有難いです。

力の無い僕ですが、ほんの少しでも世の中の経済を動かす要因になるなら嬉しい。

毎回たくさん仕入れて、ヒーコラ言いながらどうにか売って、出来た売り上げをまたほとんど次の仕入れに注ぎ込んで…の繰り返しで、労力と時間の割に全然手元に残らなくて疲弊はするけど、でもたくさん仕入れてたくさん売ってってすることこそ経済回すってことよな、などと思いつつです。

ほんと、僕なぞがバタ足してたって全然経済は引っ掻き回せませんけど。

とにかく働いてとにかく買ってまた働いてってことよな、と。

今回のコロナなんちゃらのおかげであちこち自粛、あちこち経済がままならない、花も売れにくい、けど、

これは先の震災云々の時も感じだけど、天災で大変だから花買って!っていう感情論というか情に訴えて買ってもらうのではなくて、そもそも花を求めてもらえる様ありたいなと。

ライフラインに関わらないものだけど、手にしたい欲しい生活に無いと寂しいあると嬉しい…どんな時でも花に価値を置いても貰えるように花屋が花の価値を上げないとね。

と思ってずっと仕事してます。