自分の忘れかた

生きていることは圧倒的に悲しみが多い

怒りはその過程に過ぎない

フッと瞬間に燃える怒りは燃え尽きて悲しみの灰になって地面に溶け込んでしまう

そのさらに奥にある地中深くの根元には寂しさがある

楽しいことなどは無限に湧いて出るような寂しさが叫ぶ、怒りが燃えて悲しみの灰になった、その中にごく稀にきらめく結晶の様な、そんな程度のものだ

人は生まれた時から無くしていくばかりだから
人は生まれながらにして寂しいんじゃないかな

寂しいからずっと泣くのかな

老いても心は泣くのかな

寂しさが枯れた時、人は死ぬのかもしれない